開発の背景

「膝や股関節の痛みで長時間のウォーキングができなくて……」と、運動支援に行くたびに相談を受けることがありました。
認知症の方が入院される病棟や療養施設では、歩行が不安定になり車椅子に切り替わると、認知機能の低下が顕著になる現状を多く目にしました。
企業で行うフィットネスでは、保健師さんから、座りすぎ病での血中データ改善の相談を受けることもありました。
足裏からの感覚刺激は脳をダイレクトに刺激し、全身の血液循環を末梢から促します。足元からの感覚的な刺激、歩く機能にアプローチする事で、転倒予防や認知機能低下予防、ひいては座りすぎ病からの運動不足解消に繋がる効果的なアプローチ法を、何かしら形にできないものか……と、運動支援では常に感じていました。

そんな時です。
同居している義父が脳梗塞を発病し、左半身の麻痺と言語障害が顕著に残りました。常に誰かの介助を必要としながらも、「もう一度自分の足で歩きたい!」と、懸命にリハビリに取り組む義父の姿に、動く事をアシストできる運動ツールの開発を本気で取り組もうと思い立ちました。
単なるほぐすリラクゼーション的なツールではなく、アクティブな筋刺激で、血流の改善と足元から体を整える事のできる専門性のある運動器具開発を目指し……、試行錯誤を重ね、何度も試作品を作っては、実際に使用してもらい改善を重ねる日々が続きました。
そうして、ようやく「e-Assi®」は、1人でも出来る&日常生活に安心して簡単に取り入れてもらえる運動ツールとして産声を上げたのです。

人生100年時代。
一人でも多くの方々の、「明日に向かって歩く力」の一助となるよう
心からの願いを込めて……。

e-Assi® 開発者

株式会社 e- エクササイズ 
松浦亜紀子